スタジオ アルキミア
Studio Alchimia
スタジオ・アルキミアは1976年、
建築家アレッサンドロ・ゲリエーロが、工業生産により想像上の制約を受けない実験的なギャラリーとして設立。
アルケミー錬金術をほのめかしたスタジオの名は、モダニズムの背後にある科学的根拠を茶かしたもので、その後アルキミアは、
エットーレ・ソットサス、アレッアレッサンドロ・メンディーニ、アンドレアブランティ、パオラ・ナヴォーネ、ミケーレ・デ・ルッキ等の活躍で、次第に大きな影響力を持つデザイン・スタジオに成長。
1978年、1979年の「バウハウス」コレクションでは、バウハウスに対するシニカルな姿勢を基盤に、ポップでキッチュな作品を発表している。1980年代になり、メンディーニがスタジオの代表となり、
- ジオ・ポンティの「スーパーレジェーラ」チェア
- マルセル・プロイヤーの「ヴァシリー」チェア
など古典的な家具をデザインし直し、グッド・デザイン気取りの流れを一流のやり口で揶揄していた。また、1981年の「モビーレ・インフォニト」シリーズは、ユーザーが装飾品の位置を変えられ、インテリアとのインタラクティヴな関係を築くことに成功している。
エリート主義で、インテリを自認するスタジオ・アルキミアは政治的な使命をも帯び始めると共に、イタリア・ラディカル・デザインの第二波の基礎となり、1980年代のアンチ・デザイン普及の後押しとなった。
